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Colour Me Wednesday インタビュー(1)

Colour Me Wednesday インタビュー(1)

Colour Me Wednesday

   

UK西ロンドンの4ピースバンド「Colour Me Wednesday(カラー・ミー・ウェンズデイ)」
の1stアルバムの日本盤リリースに向けてのインタビュー!日本ではまだ無名ながら、
そのフレッシュで透明感のあるガールボーカルを武器に、クランチしたギターと疾走する
サウンド、シリアスなテーマも取り上げる歌詞や、スカのビートも取り入れるカラフルさ、
そして、ミュージックビデオを自分たちで作ったり、CDにリリックZINEを付けるDIYな
姿勢は、きっと多くのインディーポップ・ファンを魅了する事と思います!
インタビューでは、メンバーそれぞれの音楽の関わりからアルバムのエピソード、
西ロンドンの音楽シーンについても語ってくれました!


1stアルバム 6月11日リリース!
I Thought It Was Morning by Colour Me Wednesday

I Thought It Was Morning

More Info: Label


———メンバーそれぞれの紹介と、音楽を始めたキッカケや影響を受けた音楽など、教えてくれますか?

ジェニファー(Vocal):私はジェン(ニックネーム)、バンドで歌ってます。私はポップスやインディーミュージックがずっと好きで、10歳の頃には自分のウォークマンにビョークや PJハーヴェイのアルバムを入れて聴いていたわ。それで、女性アーティストばかりを流す自分のラジオ局の運営を夢見たりしてた。私は歌うことが大好きで、そこで感情が開放されるのが分かるの。私たちのお父さんは(※)、いつもすぐにみんなが歌えるようにギターやキーボードを用意してたし、小さな時から、私たちにそうやって自分を表現する事を教えてきたのよ。
…とは言うものの、誰の前でも歌う自信を持てた最初のバンドがColour Me Wednesdayで、そういう意味でも、それは大きなキッカケだったんだけど。
(※)VOのジェニファーとGのハリエットは姉妹。

Colour Me Wednesady_Jennifer
ジェニファー(Vocal)


カーメラ(Bass):
私はカーメラ、ベースを弾いています。私がギターを弾き始めたのは12歳くらいの頃で、そのサウンドがとっても好きだったし、私のお父さんの古いスパニッシュ・ギターが家にあったからよ。それで、弾き方を覚えて自分の曲を書き始めたの。その後に、ベースを持つようになって、大学の何人かの友達と演奏するよ うになったんだけど、それは私が参加した中でもベストのバンドだったわ。10代の頃は、PJハーヴェイやエレクトラレーン、ブリーダーズやエラスティカを 良く聴いてたっけ。

Colour Me Wednesady_carmela
カーメラ(Bass)


サム(Drums)
:僕はサム。ドラマーです。僕が音楽を始めたのは、学校でのピアノとトロンボーンのレッスンだったけど、音楽の勉強は退屈だったから辞めてしまったんだよね。それで、ちょっとダサい(笑)スカ・パンクのバンドに入って、曲を書きたかったからギターを独学で覚えたりしたよ。それから1年くらい後に、そのバンドは解散して、Colour Me Wednesdayに参加したんだ。僕は色んな音楽から影響を受けて来たね。スカ・パンクは好きだったし、USインディポップも。今は、TOP40や、もっとインディ寄りなパンクも良く聴いてるよ。
Colour Me Wednesady_sam
サム(Drums)


ハリエット(ギター&コーラス)
:私はハリエット。ギターとバッキングボーカルをしています。私がギターを弾き始めたのは15歳くらいの時で、それは、ジュリアナ・ハットフィールドが好きで彼女のように曲を書いて演奏したいと思ったからよ。それより前にもピアノとバイオリンのレッスンは、数年受けていたんだけど。Colour Me Wednesdayは、ちゃんと演奏するようになった最初のバンドで、3年ほど前には、Tuts(※)にベースとバッキングボーカルとして参加したの!ジュリアナ・ハットフィールドには今でも影響を受けているし、レムリア、ローラ・スティーヴンソン&ザ・カンズ、ベリー、ケイト・ナッシュ、最近だと、カントリーなんかも良く聴いてるかな。
(※)ハリエットがベースとして参加している、もうひとつのガールズバンド。それぞれのバンドは仲間関係にある。

Colour Me Wednesady_Harriet
ハリエット(ギター&コーラス)

 

■バンド結成~地元のバンドのバトル大会にすごく参加したかったの(ハリエット)

 

———バンド名の由来って何でしょう?

ハリエット:それは何となく適当に言葉を並べてみただけのもので、高校生の時みたいな感じでね。でも、今となっては、もっと意味が深まってきたように思うわ。バンドで一緒に演奏してた女の子2人と私が、紙に沢山の言葉やフレーズを書いていた時に、なんとなく思いついたの。
でも「一つ一つの週の曜日に、それぞれ違う波動やオーラがある」って考えるのも良いよね。Wednesday Addams(※)もクールだしね(笑)。
(※)映画「アダムスファミリー」の登場キャラクター。アダムス家の長女で三つ編みのおさげ髪が特徴。

 

———バンドの結成について教えてもらえますか?

ハリエット:なんとなく、私と2人の女の子がガールズバンドを始めたかったのが始まりかな。でもボーカルがいなくて、誰も歌えるような自信がなかったんだけど、地元のバンドのバトル大会みたいなのがあって、すごく参加したかったの。なので、ちょうど、その時、みんなの前で歌うようになってたジェニファーと、その時ギターをやっていたサムに入ってもらって、その大会に参加したの。バンドのバトルでは勝たなかったわ。でも私たちが勝つべきだったけど!すごく真面目に言ってるのよ(笑)。
で、一人の子はなんとなく興味を失っちゃって、もうひとりの子は大学に行っちゃって。でもジェニファーとサムと私はバンドを続けていて、それ以来ベーシストは数人来たんだけど、そこにカーメラがパズルのピースのようにはまったのよ!

Colour Me Wednesday
(左から)ハリエット、ジェニファー、サム、カーメラ


———アルバムの収録曲についていくつかエピソードを教えてください。

ジェニファー:「Purge Your Inner Tory(12曲目)」は、トーリー党(イギリスの政党)が彼らの党大会で数年前に着ていたゾッとするTシャツのことを言ってるのよ。確か「あなたの内なるトーリー党を解き放て」みたいな気持ち悪いことが書いてあったんだけど。で私は、それなら、「『追い出そう』って方がいいじゃない!」ってね。(※)私にしたら、トーリー党はいつだって人々の身勝手さやパラノイア、最悪な自分自身に働きかけようとしているんだもの。
(※)タイトル「Purge Your Inner Tory」=“あなたの内なるトーリー党を追放せよ”


ハリエット:
「Lost On The High Street(5曲目)」は私たちの地元の大通りについての曲よ。「Cat Hair(9曲目)」は、ただ単にジェニファーと私が曲を作っていたら、彼女の口に猫の毛が入っていたことからつけただけなの(笑)。 「Bitter Boys(6曲目)」は、例えばあなたが人に初めて会って、「わぁ、この人とは友達になれるわ、結構イケてる!」ってあなたが思ったのに、彼らが他の仲間のことをひどく言ったりして、「あ、やば!」って思っている感じについてかな。でも、あなたの元カレがあなたをひどい女に仕立て上げて、それについて歌を作っていることについてでもあるの。

 

 

~自分達の意思をハッキリ持っていながらも、それを明るくポップに聴かせる「Colour Me Wednesday」。後編は、3つのバンドがメンバーを共有している!仲間のバンドのこと、現在のロンドンのインディーシーンについてなど。

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