左から：エリック(G)、エミリー(Vo)、ブリー(B)、リーラ(Dr)
米SUB POP傘下のレーベルHardly Artのガールズ・パンクバンド、TACOCAT（タコキャット）が待望の3rdアルバムで、2670recordsより、ついに日本デビュー！LA SERAこと元VIVIAN GIRLSのケイティからも「世界一のバンド！」と絶賛され、日本でも人気のアニメ『パワーパフガールズ』の2016年 テーマソングの担当にも決定！そんな注目の集まるTACOCATのボーカル、エミリーによる『Lost Time』リリースインタビュー！
■歌うのがずっと好きだったけど、人前で歌うなんて考えたこともなかった（エミリー）
エミリー
———メンバー紹介と、音楽を始めたキッカケや影響を受けた音楽について教えてくれますか？
エミリー： 私はシンガーのエミリーよ。（ほかのメンバーが私に質問に答えて良いよ！って言ってたので）
ええと、そうね。エリック（G）は高校の時、バンドでギターを始めたんだけど、それと「Trashies」と言う、もう一つのバンドをしてるの。彼らはまだ時々、演奏したりレコーディグしたりしてて、とっても素晴らしいわ。
ブリー（B）はTacocatの前に、Os CoyotesやGrey Gardensと言うバンドや、他のプロジェクトとかでベースやギターを弾いていて、シアトルやオリンピアのDIYなミュージックシーンの中にいつも居たし、彼女は今も、Childbirthって言うイカしたバンドでもプレイしてる。
リーラ（D）はティーンネイジャーの時にドラムを始めたけど、Tacocatを始めるまではバンドはした事がなかったの。私は歌うのがずっと好きだったけど、初めてライブをするまでは、人前で歌うなんて考えたこともなかった。そして、それはワシントンのロングビューと言う場所のチャイニーズレストランで起こったわ。
ブリー、リーラ、エミリー、エリック
ちなみに、Tacocatが忙しくない時は、私たちはみんなサイドプロジェクトやカバーバンドなんかもしてるのよ。それに、私たちはみんな、音楽が大好きでDIYパンクからラジオポップスのトップ10まで話題をシェアしてるのよ。ほんとに沢山の影響を受けてるわ！The Dead Milkmen、Bikini Kill、Beat Happening、Miley Cyrus、Bratmobile、少年ナイフ、Nick Lowe、それと、メンバー同士お互いにもね！
■みんなで一緒に行動し始めたら、魔法のようにうまく行ったわ！
エミリー、リーラ
———バンドの結成はどのようにして？
エミリー： ブリーとエリックはずっと一緒に演奏していて、お互いバンドを組みたいと思ってたの。それで、リーラとエリックは一緒の高校に行ってて、ずっと生涯の友達だったから、リーラがドラムキットを持ってた事からそれは起こったのよ。リーラと私はアートスクールに通ってていつも一緒だったから、彼らのバンドがシンガーを探してた時、リーラが私に「バンド練習に来てみない？」って言ったの。それで、みんなで一緒に行動し始めたら、魔法のようにうまく行ったわ！私たちは、それからずっと親友なの！
———Tacocatと言うちょっと変わったバンド名は、どうやって付けたんでしょう？
エミリー： 私たちはバンド名の候補として、左右どっちから読んでも同じ言葉のリストを書き留めてたんだけど、誰かが「Tacocatって、まるで小学生が付けそうなバンドの名前だ」って言ったことから、それが最高だね！ってなったの。
■働きバチになんてなりたくない！そんな事より、アートや友情の方がよっぽど大事！
———バンドでは、いつもどんな風にして曲作りをしてますか？
エミリー： エリックとブリーが曲のパーツを作るためにジャムる事から始まって、あとはたいてい、リーラがドラムのアイデアをそれに重ねる感じね。その時に、私はマイクを手にして歌詞とつけてメロディーをその上に乗せるの。歌詞はもともと書き溜めていたものもあるし、曲にインスパイアされて新しい歌詞が思い浮かぶこともあるわ。最終的に完成した曲には、みんなが貢献して、みんなのアイデアが詰まっているのよ！
———このアルバム『Lost Time』について、教えてください。
エミリー： レコーディングとプロデュースをしてくれてた、エリック・ブラッドが、かなりバンドのサウンドを発展させてくれて、私たちみんな、本当にこのアルバムには盛り上がってるところよ！ポップな印象が強いと思うけど、でも、もっと深みのある作品なの。もっとブルーのリップスティックな、ドラムのもっとある、もっとフィーリングのこもった…そんな感じよ！そんな所が私たちみんな気に入ってるの！
私がアルバムで一番好きな曲は「Talk」なんだけど、この曲でバンドのソングライティングは確実に進化したし、たぶん私がメロディーを作るのに一番時間が掛かったんじゃないかな？この曲はリビングルームで一晩中友達とおしゃべりしたりダンスパーティーをしたい、って言う歌なの。電話もパソコンも抜きで仲間だけでね。
「Night Swimming」 はブリーのアイデアで、彼女が過ごした夏の思い出から出来た曲。「Leisure Bee」は、働きバチになんてなりたくない！って言う私たちバンドにとって、とても大事な意味を込めた曲なの。そんな事より、アートや友情の方がよっぽど大事！
このアルバムにはシアトルへの愛情が込められているわ。それに、近くにいる頑張って成長しようとする人、生理日初日の辛さ、しゃべってばかりのムカつく男、Xファイルのこと、馬が大好きな女の子を称える歌とか、どうしてプランB（プランA？）になったのかという話や、面倒な別れ話とか。
■日本に行って洋服を全部試着したい！その夢が叶いますように！
———シアトルのインディーシーンについては、どうですか？
エミリー： シアトルの音楽シーンは、今ほんとに素晴らしいわ。偉大な芸術や音楽を生み出す素晴らしく個性的な人の多くは、私たちが育った退屈な、男性的なシーンからは程遠いところにいるの。女性や同性愛の人たちにも今は居場所がたくさんあるわ。それに、お互いに認め合ったり、支えあったりする部分も大きいの。できれば、マンションがもっと少なくなって、アートや演奏ができる場所がもっとたくさんあればいいなってと思うけど。でも、私たちが残した素晴らしい場所を、今はまだ規模が小さいけれど、将来はもっと大きくしていきたいと思ってるわ。
———バンドの目標を教えてください。
エミリー： 世界制覇よ！（笑） それと、友達やみんなのペットのために大きなTacocat牧場を作ること！
———最後に日本のファンにメッセージを。
エミリー： 日本はとっても面白いわ！ぜひ行ってみたいし、そこにある日本の洋服を全部試着してみたい！何年も前から日本でツアーをしたいなと思ってたの。すぐに、その夢が叶いますように！
Lost Time
by TACOCAT
＊デジパック仕様
＊日本盤のみボーナストラック3曲収録（全15曲）
￥1,900+tax
Buy: Online Shop
ABOUT
可愛すぎるジャケと、キャッチーこの上ないメロディアスなバブルガム・パンクに、骨太でパンチの効いたサウンド。60’sガール・グループを思わせ る爽やかなコーラスワークと開放的なサーフポップ感と言う、これまでのバンドの持ち味はそのままに、さらにアレンジや曲のバリエーションまでも進化させ た、最高にハッピーなアルバムが完成しました！！
そして、今回日本盤のみのボーナストラックとして、現在SOLD OUTで入手困難の7インチ「Ghost Mice」から超クールなパンキッシュナンバー3曲も収録！！まさにTACOCATワールド全開＆最強の1枚です！！
TRACK LIST
1. Dana Katherine Scully
2. FDP
3. I Love Seattle
4. I Hate the Weekend
5. You Can’t Fire Me, I Quit
6. The Internet
7. Plan A, Plan B
8. Talk
9. Men Explain Things To Me
10. Horse Grrls
11. Night Swimming
12. Leisure Bees
13. Volcano (Bonus Track For Japan Only)
14. Luxury Living (Bonus Track For Japan Only)
15. Baby Tooth (Bonus Track For Japan Only)
